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OFP利活用報告会

最先端共同HPC基盤施設(JCAHPC: Joint Center for Advanced High Performance Computing)は 筑波大学計算科学研究センターと 東京大学情報基盤センターとが共同で設立した組織です。 国内最大級の計算性能を有する Oakforest-PACSシステム(OFP)はJCAHPCによって設計,導入,運用されています(HPL性能13.55 PFLOPS,2018年6月発表のTOP 500リストでは世界第12位,国内第2位, Intel Xeon/Phi(Knights Landing)8,208基搭載)。両センターは本施設を連携・協力して運営することにより,最先端の計算科学を推進し, 我が国の学術及び科学技術の振興に寄与していく所存です。

さてJCAHPCでは成果発表と情報発信を目的として不定期にJCAHPCセミナーを開催しております。第6回となる今回は2部構成とし,午前中(第1部)はチュートリアル, 午後(第2部)は利活用報告会として開催し,OFPの様々な利用方法,活用方法について,高速化・最適化の手法も含めて講演を実施いたします。 これからOFPあるいはIntel Xeon/Phiなどのメニィコアシステムを使ってみようと考えておられる方も是非ご出席ください。

出席を予定される方は必ず「事前参加登録」をお願いいたします。

本利用活用報告会は東京大学柏キャンパスで開催されますが,東大(本郷),筑波大にも遠隔配信予定です。

開催概要

日時:2018年10月17日(水)09:45-17:40

会場:東京大学柏キャンパス第2総合研究棟 3階 315会議室2
   http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam03_10_01_j.html

 遠隔配信(浅野会場):東京大学情報基盤センター(浅野) 4階 413遠隔会議室
   http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_13_01_j.html

 遠隔配信(つくば会場):筑波大学計算科学研究センター 国際ワークショップ室
   http://www.tsukuba.ac.jp/access/gmap/gmap.php?i=116030

主催:最先端共同HPC基盤施設(JCAHPC)

共催:東京大学情報基盤センター、筑波大学計算科学研究センター

参加費:無料

参加登録ページ(外部リンク)から参加登録をお願いいたします。

プログラム

第一部 チュートリアル

午前中に開催される第?部では,McKernel (理化学研究所で開発されたポストペタスケールスーパーコンピュータ向けOS軽量カーネル)と 高速ファイルI/Oを実現する高速ファイルキャッシュシステムに 関するチュートリアルを実施します。OFPの高速ファイルキャッシュシステムは2017年11月から実施しているI/O向けベンチマーク IO-500で連続して世界一を獲得しています。

第1部:チュートリアル

午前中に開催される第部では,McKernel (理化学研究所で開発されたポストペタスケールスーパーコンピュータ向けOS軽量カーネル)と 高速ファイルI/Oを実現する高速ファイルキャッシュシステムに 関するチュートリアルを実施します。OFPの高速ファイルキャッシュシステムは2017年11月から実施しているI/O向けベンチマーク IO-500で連続して世界一を獲得しています。
時間 講演タイトル 発表者 概要
09:15- (受付)
09:45-09:50 ごあいさつ 中島研吾(JCAHPC/東大)
09:50-11:20 高速ファイルキャッシュシステム利用のすすめ 塙敏博(JCAHPC/東大)・
建部修見(JCAHPC/筑波大)
<要旨>
  • (実施項目)
    1. 高速ファイルキャッシュシステムの仕組み
    2. 高速ファイルキャッシュシステムの使い方
    3. 高速ファイルキャッシュシステムの性能評価
  • (必要な予備知識等)MPI-IO
11:35-13:05 OFP User's Guide to the IHK/McKernel Multi-kernel Operating System Balazs Gerofi (RIKEN R-CCS) <要旨>
  • (実施項目)
    1. High-level overview of IHK/McKernel
    2. Evaluation on up to 8,192 OFP nodes
    3. User's guide for McKernel on OFP
    4. A historical overview of OS research in HPC, lightweight kernels and multi-kernels
    5. Implementation details of IHK/McKernel
  • (必要な予備知識等)特に無し
  • (注)講演は英語で実施されますが,日本語での質疑応答は可能です

第2部:第2回OFP利活用報告会

昨年開催された第1回OFP利活用報告会では, 主として利用者の皆さまから活用事例についてご報告をお願いいたしましたが,今回はJCAHPC関係者を中心に,最適化事例,OFPの新しい利用法, 午前中のチュートリアルで紹介したMcKernel,高速ファイルキャッシュシステムについての利用事例も含めて紹介する予定です。
時間 講演タイトル 発表者
13:45- (受付)
14:15-14:20 ごあいさつ 中島研吾(JCAHPC/東大)
14:20-14:50 階層型行列法によるOakforest-PACSを用いた大規模数値解析 星野哲也(JCAHPC/東大) <要旨>
14:50-15:20 Oakforest-PACS上での通信周り(Intel MPI)およびシステムの最適化 堀越将司(インテル株式会社) <要旨>
15:20-15:50 Oakforest-PACSにおける並列FFTの自動チューニング 高橋大介(JCAHPC/筑波大) <要旨>
16:05-16:35 格子QCDソルバーの OFP での最適化 石川健一(広島大) <要旨>
16:35-17:05 高速ファイルキャッシュシステムを利用した都市街区LESモデルのI/O高速化 佐藤拓人(筑波大) <要旨>
17:05-17:35 Oakforest-PACSシステムにおける超大規模Deep Learningへ向けた試み 塙敏博(JCAHPC/東大) <要旨>
17:35-17:40 閉会 朴泰祐(JCAHPC/筑波大)

本研究会の問い合わせ先

〒113-8658 東京都文京区弥生2−11−16
東京大学 情報基盤センター

中島研吾(幹事)
E-mail:nakajima[at]cc.u-tokyo.ac.jp
([at]を@にしてからお送りください。)

JCAHPCについて

2013年3月,筑波大学と東京大学で締結された「計算科学・工学及びその推進のための計算機科学・工学の発展に資するための連携・協力推進に関する協定」に基づき,筑波大学計算科学研究センターと東京大学情報基盤センターは,「最先端共同HPC基盤施設(JCAHPC: Joint Center for Advanced High Performance Computing)」を設置しました。JCAHPCは東大情報基盤センタースーパーコンピュータシステム柏拠点(東大柏キャンパス)に両機関の教職員が中心となり設計するスーパーコンピュータシステムを設置し,最先端の大規模高性能計算基盤を構築・運営するための組織です。既にアナウンスされているように,JCAHPCでは本年12月1日よりOakforest-PACSシステム(OFP)の運用を開始します。OFPはIntel Xeon Phi 7250(Knights Landing, KNL)を8,208ノードを搭載し,ピーク性能は25 PFLOPS,運用開始時点で国内最大・最速のシステムとなるものと考えられます。

両センターは本施設を連携・協力して運営することにより,最先端の計算科学を推進し,我が国の学術及び科学技術の振興に寄与していく所存です。 その一環として,国内外の研究者による「JCAHPCセミナー」を開催していく予定です。

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